老後の地上天国を実現する
私は以前からこの土地に神々しさや生命力のような力を感じ、大変気に入っていました。
ここから見える中海、大根島や大山の雄大な景観がそう思わせたのかも知れません。
自分の老後を考えたとき、毎日、この景色を見ていたいと思い、ここに自分の理想とする老人ホームを建設することを決意しました。
どうせ建設するなら日本有数の施設にしようと考えました。
高い天井、広い居室、広い廊下。
欠かせないと考えたのが「温泉」です。
毎日温泉に入れる老人ホーム、なんと響きがいい言葉でしょう。
それを実現すべく、温泉掘削を決意、地下を掘削し、本当に温泉を引くことに成功したのです。
そして、ついに、日本最大級の軽費老人ホーム「サン・フラワー苑」は完成・竣工しました。
10年経った今日では、多くの利用者様の笑顔あふれる施設に成長しています。
また、利用者様の笑顔を見るたびに、建設してよかった、という幸福感を感じることができます。
ところで、10年経過して、この土地に関して新な発見がありました。
なんと、古墳が出土したのです。
この土地は丘陵地ですので、遺跡らしきものが出てもおかしくないところではありますが、おそらく、この辺の集落を統合していた首長のような人物の古墳のようでした。
もしかしたら、私がこの土地に感じた「神々しさや生命力」は、この古墳のパワーだったのかもしれません。
この地から出土した古墳。埋葬されている首長さんに守られ、サン・フラワー苑が在ると感じ、古墳を象ったモニュメントを建立することにしました。
古墳型に小山を作り、その上に柱状のモニュメントを立てます。
本体の中にはサーチライトを設置し、夜には光が放たれるようになっています。
上部に飾ってあるのは、金色の織鶴。
モニュメントの周囲には、長寿を願う「松・竹・梅」を植えました。
前面に置かれている白磁製の箱、これは、縁あって老後をサン・フラワー苑で過ごされ、亡くなられた方の名前を奉納するためのものです。
このモニュメントは、健康長寿を願うとともに、先人の方々に感謝を捧げるためのもので、「レイワノオオキミ」と命名し、地元の持田神社から宮司さんを迎え、お祀りをしました。
これからは、サン・フラワー苑をいつまでも見守っていただけることを願っております。
施設を経営していく上で、色々な意味で施設全体も成長していかなければならないと思います。
新しい介護機材の導入や利用者様に安心・安全・便利なシステムの導入など、変化し続けていかなければなりません。
そして、その行動は端に施設側の利益の為ではなく、利用者様の健康長寿に繋がっていかなければいけないのです。
そうした日々の努力や進化のための改善を進め、利用者様が健康で毎日、笑顔で暮らせることを目標に、「地上天国」の実現を合言葉に活動を進めていきます。